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なぜ今Megaupload摘発なのか?  


気になる疑問
なぜMegaUploadが狙われたのか?


他社はMegauploadほど手広くないし、
もっと賢くやってるってこともありますけど、
やはり一番の要因は、どこもあんな麻薬キング
みたいなどんぶり勘定のザル経営じゃなかった
という、これに尽きます。

司法省は起訴状にMegauploadの行状を72ページに
渡って延々と並べ立て、「これはMegauploadならぬ
Mega Conspiracyだ」と告発しました。訴状から
浮き彫りになるのは絵に描いたような放漫経営と
途方もない金が動いていた実態です。

前科者の巨漢ミリオネア、キム・ドットコムの
指揮の下、経営陣は大陸を股にかけ楽曲・TV・
映画等の違法ファイルを売りに荒稼ぎしていました。
公然と。違法アップロード最多のユーザーには
褒美を与え、儲けた金はサイトを通してロンダリング、
バカなことに散財...当局はそのすべてを記録に
残していたのです。
 

Megauploadに白羽の矢が立ったのは、
無論その経営規模もあります。

「1日のビジター数5000万人、インターネットの
全トラフィックの4%を遣うメガサイト」(訴状)
ですから、嫌でも目につきますよね。他を狙っても
良かったのだけど、やはり「広告収入で
何百万ドル(何億円)と儲け、それで
著作権保有者に5億ドル(386億円)の
損害をもたらした」(同)Megauploadが
一番目立った..と。この強制捜査前に
米国映画協会(MPAA)が米法務省に出した
被害額の見積もりは「かなり大げさな数だ」
という報道もありますけどね...。

この経営ボリュームひとつとっても司法省知財
タスクフォースの注意を引くのには十分だし、
そうと狙いが定まれば、あとは早いです。
連邦捜査局が怪しい行状をうんと集めりゃいいだけ。
容疑固めに時間はかかりませんでした。
 


MegaUploadは著作権違反のお宝をサイトに
アップロードさせて広めることを意識的に
やっていた、と訴状にはあります。サーバーに
違法な動画・楽曲があることは知っていたのだけど、
それを可能な限りダウンロードさせて広告収入を
最大化したかった、だからユーザーに賄賂払って
広めるお手伝いをさせていた、っていうんですね。

Megaupload.comへのリンクをネット中に広め、
Mega Conspiracyのサーバーに人気コンテンツの
在庫を確保できるよう、Mega Conspiracy側では
リンクサイトにリンクをはったユーザーに金銭的
インセンティブを渡す「Uploader Rewards」という
プログラムを有料プレミアム会員向けに行なっていた
(訴状より)このRewards(謝礼)は有料アカウントへの
アップグレード(ダウンロード速度が高速化する)や
現金で支払われていました。
 
MegaUploadのメガマネーは米・欧・ニュージーランに
またがるコード作成チームの働きのお陰で何百万ドル
単位で香港、ヴァージニア、ジョージアの間を
飛び交いました。その一部はMegauploadの
事業拡大やスーパーユーザー(上客)に還元され、
また資金の膨大なプールが資金洗浄に使われていた
疑いもかかっています。

因みに創業者キム・ドットコムは2010年だけで
4200万ドル(32億円) の稼ぎ。昨年秋には
ニュージーランドに居住権をとって3000万ドル
(23億円)の豪邸購入に認可をもらうため、
50万ドル(3850万円)の私財を投じてオークランドの
子供たちのために花火大会を開き、当局の心証を
良くしました(贈賄と言えなくもない)。その
放蕩ぶりはFBIでも有名。どうせ摘発するなら
地味なHulkShare狙うより、地球を何周も
マネーロンダリングして花火あげてるあいつ
狙う方が世の中も納得してくれる...と
思ったんでしょう。


なぜ今頃になって?



それはわかるのだけどMegauploadの暗躍、
ドットコムの金満ライフは何年も前からのこと。
なぜ今頃になって動き出したんでしょう?

その辺のことを司法省のIPタスクフォースに
取材してみたのですが、まだ返事はいただけて
いません。やっぱりこのタイミングに関しては
SOPAが無関係じゃないかもしれませんね...。
CNETのMolly Wood記者はこう書いてます。

私が内部のソース複数から聞いた話では、
今回のMegauploadの逮捕は偶然ではない
みたいよ。彼等が言うには、連邦政府は
SOPA/PIPAの敗北が明らかになって、ウェブで
少なからぬ辱めを受けた後で喧嘩したくて
ウズウズしていた、らしい。サイバー摘発の
正当性をアピールしたかったら、みんなに
人気のネットのブギーマン、アノニマスに
ご登場願って、サイバーテロ派手に展開
してもらうのが一番、でしょ?

当然、Megauploadの一斉摘発はアノニマスの
注意を引き、当日のうちにDoJ.govが落ちRIAAが
落ちてMPAA.orgが落ち米国特許庁、EM、FBIも
続々ダウン...「アノニマス史上最大のDDoS報復攻撃」
(ロシアンタイムズ)に発展。現在もCBSがダウン中
(翻訳段階)。報復はいつ果てるともなく続いてます。

米捜査当局(特に知的所有権取締担当)はMegauploadの
ようなサイトを潰す権限の拡大を望んでいます。しかし
ネットの大がかりな反対運動で、それを実現するはずの
SOPAの法案化の目処が立たなくなってきた...
だからこうして一番目立つターゲットに狙いを定めて
万人の見守る前で炎上陥落さした、と。SOPAの仇を
Megauploadで討った、というんですね。

もしそれが本当なら米司法省は真逆の結果を
もたらしたことになります。SOPA抜きで
Megauploadを即死させることで、「あんな
法案そもそも最初から要らなかったんじゃないの?」
という反対派の主張に大きな好材料を与えて
しまったのですから...。

ウィキペディアが24時間SOPA抗議ストライキした
翌日にMegaUploadが閉鎖となり、アノニマスの報復で
FBI等が続々ダウン...と、先週はまさに著作権戦争の
1週間となったわけですが、著作権違反キングへの
核爆弾投下を大々的にやったことで「これより強い
爆弾は要らない」という世論に図らずも加勢して
しまったかたちです。ギズモード・ジャパン
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